佐渡古文化保存協会について

佐渡古文化保存協会について

佐渡古⽂化保存協会は、佐渡における数々の有形無形⽂化財(未指定を含む)保護のため、地域の皆様のご理解のもと結成し、サポーターとして皆様のご⽀援を仰ぎつつ、古⽂化維持管理のために発⾜しました。

佐渡古⽂化保存協会の前⾝は、2017年10⽉から活動をスタートした佐渡祭祀⽂化研究所になります。もとは佐渡に寺社の数が多いことから、そこに根付いている歴史や⽂化を記録したいと思い活動をスタートいたしました。そこでどのような⼩さな出来事も⼀つ⼀つ調査・研究をし、できる限り受け継ぐ機会をつくり、わからないことは専⾨家を招聘して学びながら、すばらしい佐渡の古⽂化を後世に伝えていきたいと思います。

私たちの活動

調査研究事業

誰も調べていないこと、見向きもされていない場所も大切にし、埋もれている地域資料を洗い出します。これまでの実績としては、佐渡の蔵の実測調査と見学会や仏像調査、江戸狩野派8代目狩野探信と佐渡出身の絵師・狩野探兆の系譜などがあります。また、寺院の蔵掃除を地域一体で行い、資料の保存と修復につなげています。

保護再⽣事業

地域の資料として、地域と協働し保存につなげ、郷土の思い出と共にみんなの力で修復していきます。これまでの実績としては、後藤春兆襖絵修復(真楽寺所蔵)2021年度、狩野探兆&探信の掛軸修復(玉林寺所蔵)2021年度、玉林寺宝物蔵再生工事2021年度があります。現在は近代建築・旧若林邸の保存と修復に「洋館倶楽部」と称して取り組んでいます。

普及活動事業

歴史的資料を多くの地域の人に展示・公開する機会を設け、体験と学びの場をつくり次世代につなげます。これまでの実績としては、佐渡狩野派の掛軸展示会2019年、講演会では伝統建築や蔵や漆のお話を各分野の講師を招聘して開催してきました。2022年からは非公開文化財一斉公開「佐渡まるごとミュージアム」として、全島を歩いて佐渡の歴史と文化にふれる企画を春と秋に開催しています。

運営のご紹介

古玉 かりほ

こだまかりほ | 業務執行理事

1977年佐渡島生まれ。編集者、美術館学芸員を経て2018年にUターン。佐渡に未調査の廃れゆく文化財が多いことを知り、保存するためにパートで生計を立てながら個人で活動してきました。これからは地域協働をモットーに、多くの人に佐渡の知られざる歴史や文化を見て歩いていただき、そのことが佐渡の産業の発展につながるような事業に育てていきたいと思います。

三浦 良廣

みうらりょうこう | 代表理事

1956年佐渡島生まれ。本澤山真楽寺・栄光山玉林寺住職。人口減少、時代とともに信仰心も薄れ、800年900年と続く歴史ある寺院の存続が難しくなってまいりました。しかし佐渡には綿々と人がつないできた歴史的な場所やモノがあります。その歴史と文化を後世に伝えるために、自分の足元からできることをコツコツと実行して精進して参りたいと存じます。